♪★My　Ｄｉａｒｙ☆♪

失ったモノ

朝、あくびとともに目覚める。
初めまして、相中亜由美です。
家族は父、母、姉、妹の５人家族。
・・・誰に自己紹介してんだか・・・・。

「それじゃ、母さん達行ってくるね。
夜には帰ってくるから、あとお願いね。」

「ハ～イ。」

今日、家族は親戚の結婚式があるため夜まで家では私だけ。
私も行きたいのだが、不幸にも学校行事の一つ、林間学校とカブってしまったのだ。
こぅゆぅ時は休むものなのだが、林間学校といっても夕方には帰るから休むにも休めないのだ。
朝食を食べ、電話を留守電にし、窓などの鍵をしめ、よし、ＯＫ！
靴をはき、玄関の鍵をかける。
学校にはバスが３台止まっている。
バスの中に入って座席に座る。
バスの中は、どんちゃん騒ぎで、にぎやかというより、うるさいかも・・・。
遠足気分で、走ること２時間半。
早くも目的地へ到着。
ジャージに着替え、恒例のゲーム大会が始まる。
ゲーム大会、ご飯作り、センターの見学で林間学校終了。

ご飯作りの準備をしていると
「相中！！！大変だ！！ご家族が事故にあったと警察から連絡があった！！」

呆然としたまま、先生の車で病院へ向かった。
そこにいたのは間違いなく、私の家族だった。
父、母、姉、妹だった。
どうして？　朝まで普通だったのに・・・

「結婚式の２次会へ行く途中、大型トラックと正面衝突したらしい。トラックの運転手は居眠り運転してたそうだ。」

先生の言葉をただただ聴いてるだけだった。
後日、家族の葬式が行われた。
（かわいそうに、ご家族を若いのに早くも亡くして・・・）
（妹の真奈ちゃんなんてまだ５才でしょ？！かわいそうに、まだ５年しか生きてないのに。）
（これから亜由美ちゃん、どうするのかしら・・・？）

色んな親族の声が聞こえてくる・・・。
人って、どうして死ぬの？？
何で神様は大切な人を奪っていくの？？

母さん、父さん、お姉ちゃん、真奈
私を１人にしないで
私を置いていかないで

　　　イカナイデ